ドライアイは、涙の分泌量や質の低下、または涙の蒸発が増えることで発症します。
今回はドライアイの代表的な原因をお伝えします。
1涙の分泌不足
涙の量が減少することで目が乾燥します。
加齢
年齢とともに涙の分泌量が減少
ホルモンバランスの変化
特に女性は更年期に涙の分泌が低下しやすい
シェーグレン症候群
自己免疫疾患で涙腺や唾液腺が影響を受ける
2涙の蒸発増加
涙が目の表面から蒸発しやすくなることが原因です。
長時間のデジタルデバイス使用
パソコン、スマホ等の長時間使用により瞬きの回数が減り、涙が蒸発しやすくなる
乾燥した環境
エアコンや暖房、乾燥した空気が涙の蒸発を促進
コンタクトレンズの使用
涙の膜が乱れやすくなり、蒸発が進む
まぶたの不完全な閉じ方
夜間、目を完全に閉じずに寝ることも影響
3涙の質の低下
涙は「油層」「水層」「ムチン層」の3層で構成されており、バランスが崩れると涙が蒸発しやすくなります。
マイボーム腺機能不全(MGD)
涙の油分が不足し、蒸発が進む
ビタミンA不足
涙の質に影響を与えることがあります
4環境要因
空気の汚れ
ホコリや大気汚染も影響
コンタクトレンズの長時間使用
乾燥した季節(冬など)
5生活習慣の影響
ストレスや睡眠不足
喫煙
涙の分泌や質に悪影響を与えます
6薬の副作用
一部の薬は涙の分泌を抑制することがあります。
抗ヒスタミン薬
降圧剤
抗うつ薬
その他にも病気や体質などでドライアイになる可能性があります。
ドライアイの原因は複数の要因が絡み合うことが多いため、症状が続く場合は眼科での診断が重要です。
次回はドライアイの治療についてお伝えします。